緩和ケア(医療関係者の皆様へ)

2019年10月7日 maki (閲覧数:4962)

実績

 当院は、PET-CT検査やESD(内視鏡下粘膜下層剥離術)を早くから導入したこともあり、県外からも紹介患者さまがいらっしゃいます。外科と整形外科では悪性腫瘍の手術も行っており、術後の患者さまに対応するために外来化学療法室を保有しています。そのため大学病院から化学療法の依頼もあります。また、がん拠点病院等の後方支援病院として、近隣病院からの終末期・緩和医療対象の患者さまの紹介があります。地域包括ケア病床も稼働しており、治療効果が望めない、あるいは自宅で介護できない高齢患者さまを、基幹施設から多数受け入れています。

緩和ケアチームについて



 地域に根ざしたケアの充実を目標に、2016年に緩和ケアチームを発足しました。当院では告知の有無を問わず、積極的な治療を希望せずとも疼痛コントロールやリハビリを受けられますが、希望があれば状態に応じて化学療法や手術を受けられる体制をとっております。柔軟に対応することで、できるだけ患者さま・ご家族の希望に沿った緩和ケアを提供できるよう心がけています。



がんリハビリテーション(がんリハ)について

 がん患者の生活機能と生活の質(QOL)の改善を目的とする医療ケアです。がんとその治療で制限を受けた患者さまに、最大限の身体的・社会的・心理的・職業的活動を実現させることを目的にしています。
 臨床腫瘍科医やリハビリテーション科医の指示により、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、理学療法士、がん専門看護師、作業療法士のコアメンバーと、その他がん患者特有の問題に対処する様々な専門職からなるチーム医療として提供されます。


 紹介施設数の増加により、がんリハ対象患者さまの基礎疾患は多岐に渡っています。現在ではがんリハ件数の増加に対応するため、がんリハ研修者を増やしています。なお、がんリハの区分としては、院内発生の周術期回復的リハよりも、維持的リハや緩和的リハの需要が多く、緩和ケアとしてのがんリハの比重が増していると思われます。

 緩和ケアチーム結成後、より適切な緩和医療が提供できるようになったことが、紹介患者数・紹介施設数の増加に繋がっていると感じています。これからも、患者さまの希望に沿ったケアができるよう取り組んでまいります。

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お問い合わせは医療ソーシャルワーカーが承ります。(月曜〜金曜:9時〜17時、土曜:9時〜12時)
電話 TEL.027-361-8411「医療連携室へ」とおっしゃってください。