各種検査
当院では、診療や健康診断に必要なさまざまな検査を実施しており、検査は大きく3つのカテゴリーに分かれています。
検体検査
血液や尿、便、喀痰などの体の一部から採取した検体を用いて行う検査です。
疾病の診断や病状の把握に重要な役割を果たします。
主な検査内容
- 血液検査(貧血・感染・肝機能・腫瘍マーカーなど)
- 尿検査(蛋白・糖・潜血など)
- 便検査(便潜血検査など)
- 喀痰検査
- 病理検査(組織診・細胞診)
生理検査
体の内部機能を直接測定・記録する検査です。
機器を体に装着して測定を行うため、「非侵襲的」な検査として多く用いられます。
主な検査内容
- 血液検査(貧血・感染・肝機能・腫瘍マーカーなど)
- 尿検査(蛋白・糖・潜血など)
- 便検査(便潜血検査など)
- 喀痰検査
- 病理検査(組織診・細胞診)
放射線科で行う検査
X線検査 一般撮影(単純撮影)
最も多く行われる撮影です。なじみのある言い方ですと「レントゲン検査」です。健康診断で行う胸部レントゲン撮影もこのX線検査にあたります。
透視検査
体の透視映像を見ながら必要な部分のレントゲン写真を撮影します。胃透視検査がよく知られていますが、胃透視検査では、胃を膨らませた状態でバリウムを飲み、胃の形や壁の状態を検査しています。
骨密度検査
骨の強さ(骨密度)を調べる検査で、骨がもろくなる骨粗鬆症を調べることができます。
超音波検査(エコー検査)
超音波(エコー)を使用して検査を行います。X線を使わないため、放射線の被ばくがなく安全に検査を行うことができます。首にある血管を調べる頚部エコー検査や肝臓や腎臓などのお腹の臓器を調べる腹部エコー検査などがあります。
CT検査(コンピュータ断層撮影)
X線を利用して体の輪切りの写真を撮る検査になります。CT検査はX線検査に比べて被ばく量が多いのですが、その分、得られる情報量も大きく、その情報をもとに様々な断面の画像や3D画像を作成することが可能です。
MRI検査(磁気共鳴画像)
磁力を利用して体の輪切りの写真を撮る検査になります。磁力を利用するのでX線による被ばくはありません。CT装置と見た目はとても似ていますが、X線を使用するCT装置と磁力を使用するMRI装置では、まったく異なる検査になります。
PET検査(ポジトロン断層法検査)
特定の臓器に集まる放射性同位元素の薬を注射して、体から放出する放射線を特定の装置で収集する検査になります。注射する放射性同位元素の薬から放射線が放出される時間が極端に短いため、当院には、施設内に薬を作る機械があります。
当院の検査機器のご案内
PET-CT装置(GE Discovery IQ-2-2)
この検査機器は、苦痛なく短時間に、しかも従来の診断機器では検出できないような比較的小さな「がん」の発見が可能となる最先端の医療機器で、一度に全身の比較的小さな「がん」の発見が可能なPET装置と、「がん」の形態や位置の情報を得るために必要なCT装置を合体させたものです。この検査機器での「がん」の発見率は、従来に比べで約20倍向上(調査文献による)しました。
※検査に際しては検査薬を注入します。(主として静脈)
真木病院では2019年3月、新技術「LightBurst Detector(ライトバースト ディテクター)」を搭載したPET-CT「Discovery IQ(ディスカバリー アイキュー)」(GE Healthcare製)の運用を本格化いたしました。
「LightBurst Detector」は微小な集積を短時間で捉えることができる新技術で、画質の向上とともに検査時間の短縮、低被ばくを実現する新技術です。「Discovery IQ」には「LightBurst Detector」のほか、「Q.Clear(キュークリア)」が搭載されており、治療前後の効果の検証や新たな治療法への迅速な切り替え判断などに役立つと考えられています。

MRI装置(磁気共鳴画像撮影診断装置)SIEMENS avanto fit(1.5T)
MRIは、X線の代わりに強力な磁気を用いて全身の断層像を映し出す装置です。磁気を用いるため放射線による被ばくはなく、縦横ななめとさまざまな方向からの立体的で動態的な画像を得ることができます。そのため、全身のどの部分でも撮影することが可能。当院では、詳細な検査結果を得るためにPET-CTと組み合わせて使用します。

80列/160スライスCT装置「PRIME Aquilion Focus Edition」(東芝)
最新の被ばく低減技術や金属アーチファクト低減技術を標準搭載。東芝独自のAIDR 3Dにより高画質はそのままに、最大約75%の被ばくを低減。小児から高齢者まで全ての患者さんの負担の軽減を実現しました。
